COP26が開催されました

COP26とは「第26回国連気候変動枠組み条約締結国会議」のことで、各国の政府関係者等が集まり気候変動対策を議論・調整・合意するとともに、企業関係者、NPO、環境保護運動家もあつまり意見を交わし、政府等に注文をつける場です。

過去には、日本の京都でもCOP3が開催され、「京都議定書」として合意された内容が批准(国際条約として正式に発効されること)されて、その後しばらくの間、気候変動対策の錦の御旗となっていたことは記憶に新しいことです。現在は、パリ協定(COP21)の合意の達成に向けて進んているところです。

会 期:2021年10月31日~11月12日
場 所:英国のグラスゴー
参加国:気候変動枠組条約に加盟する約200カ国・地域
議長国:英国

会議の主な議題

CO2削減策については、、以下の目標と議論を掲げています。

  • 石炭利用の終了時期の前倒し
  • 森林破壊の抑制
  • EV導入の加速
  • 再エネ投資の加速

その他、以下の課題が議論される予定です。

  • 国際排出枠取引制度の詳細なルール決定
  • 環境対策のための途上国への資金支援

解説と見どころ

日本も、今年度に入ってからエネルギー基本計画等を見直すなどして、新しいNDC(各国が掲げる温暖化ガスの削減目標と実行計画)を提出しました。ただ、石炭火力の停止は掲げないなど、他国から見れば不十分と映る内容も残っています。

岸田首相は会議に参加しましたが、今後、どのような政策へ反映させていくかが注目すべき点です。菅内閣では、2050年CO2排出ゼロを始めとして、再エネ割合の大幅引き上げなど大きな政治判断を行いました。スモールビジネスへの影響という点では、岸田内閣での具体的な政策がポイントとなります。

これまでも、COP26に向けた各国の動きがニュースとなっていましたが、今後は一層、COP26の議論内容等が報道されると思います。COP26の結果は、日常生活に直接関係無いように感じますが、じわじわと生活の至るところに影響を与えます。関連するニュースに関心を払い、世の中の流れを読んでいくのが良いと思います。EVの導入加速や石炭利用の早期終了などは、日本に対してインパクトの大きな課題です。

COP26終了後しばらくすると、合意事項が解説を含めて報道されるはずです。その際には、スモールビジネスにどのような影響を与えうるかをお伝えしたいと考えています。

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以上(2021/11/4)